- 家を建てる時の節約術は何?
- 会社選びで坪単価が安い家を建てるのが安い家?
- ハウスメーカーで保証が30年40年50年60年などの長い住宅が節約という意味?
家が欲しい時、マイホーム購入に合わせて無理なローンを組まないためにもローコスト住宅を建てることが大切だと考える人もいる。
しかし、工務店とハウスメーカーを資料請求などから比較して、結果的に坪70万円から80万円、90万、100万という住宅を求める人もいる。
このうちどれが本当の節約になっているのか?
どのラインが相場としても家づくりとして失敗や後悔を防ぐことになるのか?
こんな悩みに元住宅関連企業出身者がお答えしていきたいと思います。
100棟以上の物件を実際に目の当たりにしながら、実際の工賃やリフォーム、修繕などを依頼されるからこそ見えてくる節約ポイント。
コストダウンってどこにどんな金額を使うのかが非常に大切だと私は強く感じます。
サイト管理人2児パパニッキーと申します。
今回の記事では、注文住宅コストダウン方法について、わかりやすい内容から細かい視点まで以下のような項目でご紹介しています。
建物の外観とコストダウン
建物の内装とコストダウン
建物の設備とコストダウン
建物の外構工事の選択法
建物の土地を見直す注意点
建物の節約にならない誤解
自分たちの理想の家づくりを実現するために必要な1つ1つの細かな内容をチェックしていきましょう。
建物の外観とコストダウン
建物外観におけるコストダウンの対象は非常にわかりやすい。
- タイルや陶器を選ぶ事で生まれるコストアップ。
- サイディングやパネル工法を最初に扱うことで生まれるアフターメンテナンス費用。
- 3.5寸勾配などがオプションになっているときの選び方。
- 太陽光発電ソーラーパネルの大きさや使用するメーカー選び
- コの字やL字など外壁面を増やす構造を作らない。
- 特殊な窓や装飾を用いない作り
このような対象を心がけることで、単純に家を建てた後のメンテナンス費用を含めて見直しが可能になってきます。
100万円以上は変わる外壁種類の落とし穴
外壁の工事は資材の高騰化なども含めていくと、今先にどこまでメンテナンス不要の対象を選ぶのかが重要。
タイルとサイディングでは、初期費用の違いがあっても、10年、15年、20年と経過した時のメンテナンスコストは、100万円以上の差が生まれる。
汚いなどの汚れの付着しやすい状況。
凹み、傷が目立つ。
このような住んでから気付く問題点は、あくまで自分たちの家づくりの先にある補修や修繕という出費にも関係します。
だからこそ、少しでも傷に強いとか触媒の技術や塗装の塗り替えなどが不要の材質を選ぶ事が総合的なコストダウンに関わる問題点と言えます。
建物の内装とコストダウン
内装にもいろいろな選択肢があります。
- 室内ドアの鍵や小窓を付けるなどのオプション。
- フロアコーティングなどを行うのか行わないのか?
- 床の材質をタイルや無垢にして、メンテナンスは不要と言えるのか?
- カビ等に強い素材を選ぶ。
- 階段を螺旋階段などのオプションから選ばない。
- リモコン専用ボードなどの設置。
- ニッチ台や壁面加工
- アクセントクロスや装飾タイルなどの使用。
- 標準以外のオプションを見送る。
収納などは、別にコストダウンの対象になることはほとんどありません。
基本の仕様の選択の幅が多少違うだけでかかったとしても数千円の違い。
こういうことではなく、家全体における金額のかさむオプションを別途仕様変更に採用することを重ねていく事の無駄を省くことが大切。
建物の設備とコストダウン
家を建てる上では、設備として最も代表的なのが水回りの選択。
- システムキッチンのグレードを上げるとかアイランドキッチンを選ぶなどの選択。
- 背面収納のキッチン家電収納対応などのオプション採用。
- ジェットバスやお風呂用のテレビモニター、テレビ台、カウンター、ホームシアターなどのオプション仕様。
このように、あくまで家で暮らす住まいに必要不可欠ではないが、よりよい暮らしという視点で必要性の確認よりも憧れを意識した選択は最初の時には不要とも言えます。
まずは、暮らしの基盤を作ることが家づくりにおける基本的な考え方。
支払いやすい月々の返済額の中で、今の賃貸の生活と同等もしくはそれ以上の節約、節電が可能な住宅を手に入れることがスタートライン。
結果的に設備にお金を費やし、返済額を引き上げたとしても、10年、20年と使えば、消耗していく。
リフォームや修繕がゼロでローンが払い終わるまで使うという人は少ない。
このような将来性を考えていくと、今本当に必要な設備を賃貸生活での現在と照らし合わせて考えることが非常に重要。
建物の外構工事の選択法
建物に対する外構工事という考え方には、以下のような対象があります。
- ウッドデッキは本当に必要なのか?
- バルコニーのサイズはどこまで必要なのか?
- 屋外の駐車場などの設置は、全面コンクリートと人工芝や砂利など何を選ぶべきなのか?
- 屋外用の照明などはどこまで設置が必要なのか?
- フェンスや植栽、アプローチ周辺の手すりやバリアフリーの必要性は今なのか?いつから用意するべきなのか?
このような対象1つ1つを自分たちの生活内で、本当に必要があるのは一体何かを考えておく必要があるのです。
建物の土地を見直す注意点
住宅購入の場合、一戸建ての場合は土地が必要。
そして、土地の選び方によっては、以下のような違いを顕著に感じる内容がある。
- 地盤改良工事や基礎工事に布、ベタ、深などの種類を考えなければいけない。
- 浄化槽の工事費用が必要なのか?その後のアフターメンテナンスコストは?
- 上下水道の引き込みなどに必要な工事費用は?
- 建蔽率の問題は?
- 建物を狭小住宅仕様などで、縦に重ねた3階、4階建てにするための工事費用
- 農地転用などの書類上の事務手続きの多い費用
- 側溝などがあり、橋をかけるなどの工事を別途依頼する必要がある土地。
このように、ただ建物を作ればよい状況から、例外として違う内容も項目として出てくる土地もあります。
全体の工事費というのは、やはり手間がかかる土地ほど高くなるのも現実です。
建物の節約にならない誤解
結果的に、節約したつもりでも最後には高くついてしまった。
このような現実に購入後に気が付く典型例もご紹介していきます。
- DIYを取り入れて自分たちで作業を行う。
- 施主支給で電球や設備を用意していく。
- コンセントなどは最小限にしてタコ足配線で電源確保を行う。
- 吹き抜けなどを使って建物面積を減らす。
- リビング階段などを採用して建坪を減らす。
このような対象はいずれもリスクやデメリットが含まれていることを軽視すると後に、失敗後悔を感じやすい項目ばかりです。
一見すると、安い見積書が出てきたように感じる人もいます。
しかし、何年も経たない間に、こんなことをしなければよかったとなってしまうことが簡単に出てくる。
例えば、吹き抜けを使った間取りを採用した場合。
気密性や断熱性能の優れた家でなければ、簡単に暑い寒いという家に代わってしまう。
リビング階段があるだけで冷気が上から降りてきて寒い。
吹き抜けがあるせいで、夏は日差しが多く入り、エアコンが効かない。
コンセントをタコ足配線にしていたら、賃貸生活の時のような使いにくい奥行きのコンパクトな家電しか配置できなくなった。
このように、将来的には、自分たちの目指す利便性を追求が出来なくなってしまう。
こうした予測をただ目の前の金額を安くするのではなく、長くその家に手入れをしなくても住める形に仕上げることが大切です。
まずは家づくりを根底から見直す。
この考え方を持つには、そのエリアで担当している会社を1社でも多く知ることが大切です。
そして、自分たちの目指す家づくりをどこの会社になら、相談が出来そうなのか?
この答えを客観的な立場から相談が可能な立場の人を探すことが重要。
そのために私がご紹介しているのが、以下の2つ。
ハウスメーカーから探していきたいという人は、その坪単価の相場を確認しながら会社を知ることが大切。
工務店を中心に検索していきたいと思う人は、見積もり提案をサービスで行ってくれる会社を利用する。
このような流れがあれば、いきなり一級建築士のような人が出てくることも無ければ、そもそも営業も最初から話を聞く必要がない。
まずはじっくり自分たちの中で、オプションと標準を比較する。
この段取りを作ることが非常に大切です。